

大学在籍中に、2年間の学位留学プログラムでニューヨークの4年制大学に留学し、社会学(専攻)と心理学(副専攻)を学び、卒業しました。卒業時期を間近に控え、日本での営業職を中心に就職活動をしましたが、私が本当に就きたいと思う職業は違うのではないかと思い、アメリカでのOPTに挑戦することを決めました。
以前から興味はありましたが、実際に現場は体験した事がない、福祉の仕事をしたいと思いました。福祉の仕事ができ、また社会学を学んで興味が生まれた日系人の方と交流できると思い、梅野木ホームのホームページからご連絡させて頂いたのがきっかけです。

-2.jpg&w=206&h=138)
研修開始当初は利用者さんについて知ること、仕事内容を覚える事に毎日必死でした。また、社会人としての自覚もあまり芽生えていなく、仕事中心の生活に初めはなかなか慣れませんでした。しかし、マネージャーやスタッフさんからの丁寧かつ熱いご指導のお陰で、社会人として働くという事は一体どういう事なのかを学ばせて頂きました。様々な事において、全く無知だった私を見捨てずに、研修終了までご指導してくださったことを本当に感謝しております。


研修開始して4ヶ月程経過したときに、プライベートで悲しい事がありました。私事を仕事に持ち込むべきではないのですが、きっと私の表情に表れていたのだと思います。そんな時、一人の利用者さんは「どうしたのですか、私はあなたの笑顔が見たいのです。笑顔を見せてくださいよ」とお声をかけてくださりました。一瞬の出来事でしたが、私は利用者さんのそのお言葉につまった優しさに大変感動しました。そして利用者さんは言葉に出さなくとも、ケアをするスタッフの事をしっかり観察してくれていて、気に掛けていてくださることやスタッフの感情・気持ちは利用者さんにすぐ伝わること実感しました。その日から、利用者さんへの思いと愛情はより高まり、利用者さんと接することで、私が逆に沢山の元気をいただきました。
日々の生活の中で、利用者さんが行うアクティビティも一緒にさせて頂きました。季節の行事はもちろんのこと、体操・クラフト・歌・庭散歩・三味線演奏などを通して、利用者さんの楽しんでいるお顔を拝見できたり、利用者さんについてより知る事が出来たりと、大変貴重な時間でした。
また、他の研修生の方々に色々と教わりながら、協力して行ったイベント企画も大事な思い出です。それぞれの今までの経歴は違えど、同じ介護という情熱を持った研修生の皆様から様々な事を学ばせて頂き、梅野木ホームでのOPTの道を選んで本当に良かったと実感しております。
そして、近隣の他日系施設訪問を通して、それぞれの施設の違いなども見比べる事ができ、今後の参考になりました。

.jpg&w=206&h=138)
初めての介護職を1年間行ってみて、私が想像していた以上に奥深く、興味深い分野だと思いました。利用者さんとのふれあいの中で、私が本当に就きたい職業、私がやりがいを100パーセント感じる事ができる職業はこの分野なのだと確信しました。これからは梅野木ホームで学んだ老人介護、以前から興味のあった精神的や知的障害を抱える人々についてより深く学び、そういった人々の生活を援助する仕事をしたいと考えています。
1年間、大変有難うございました。梅野木ホームで学んだ事を糧に、精進いたします。