千葉大学 齋藤 義之
「介護」というボランティア

今まで、ほとんど携わったことのない「介護」というボランティアでしたが、梅の木ホームの皆さんの暖かいサポートのおかげで、素敵な毎日を送ることができました。それとともに、語学学校にも楽しく通え、本当に充実した毎日だったと思い返されます。  

自分の知らない世界を垣間見る

ホームでのボランティアは、利用者さんの身の回りの世話から、食事の準備など、普段日本で実家生活をしている自分にとっては、どれも慣れないものばかりでした。そんな忙しい中でも、利用者のみなさんとお話するのはとても面白く、それだけで頑張ろうという気になれました。利用者さんと話す中で、利用者の皆さんの若い頃の話を教えてもらったりして、人それぞれいろんな過去を持っていることに驚くとともに、自分の知らない世界を垣間見ることができ、視野が広がったように感じます。また、英語を使って会話をするのが、英会話の練習にもなり、英語を上達させたいと思う自分にとっては貴重なものとなりました。語学学校の方は、会話中心のクラスで、話せないなりに精いっぱい自分の言いたいことを話すことができました。観光もすることができ、有名な観光名所はほとんど回ることができたので、サンフランシスコを満喫することができたように感じます。メジャーリーグを生で見に行くことも達成し、感激でした。あまり野球は詳しいわけではないのですが、至近距離で見る選手たちの迫力に圧倒され、興奮が収まらなかったのを覚えています。

利用者さんと一緒に行ったアクティビティー

利用者さんと一緒に行ったアクティビティーでは、一人ひとり異なった難易度で活動を設定することに悩んだこともありました。自分は、日本の夏という季節を感じてもらうために「風鈴づくり」を行いました。自分ではすんなりと作れる風鈴ですが、利用者の皆さんにどの部分をやってもらうのかは本当に悩みました。利用者さん全員が、手先が器用なわけではないので、ある程度までは自分が作成しておかなければならず、事前の準備にも時間をかけなければなりませんでした。利用者さんそれぞれが出来そうな事を選択して、個人個人にあったアクティビティーを考えるのは大変な反面、利用者さんが喜んでくれるかもしれないと思いながら作ることに面白さを感じることもありました。アクティビティー当日は、ワーカーさんたちの力を借りながら、なんとか全員の風鈴を作り上げることができて、本当に良かったです。飾ってみるとなかなかきれいで、作った利用者さんたちも、見るたび嬉しそうにする姿が印象的でした。

この夏の2ヶ月間は本当に充実していた

思い返せば、この夏の2ヶ月は本当に充実していたと思うばかりです。介護の体験は本当に手探りの状態からのスタートでしたが、たくさんの人たちの暖かいご指導のお陰で何とかやり遂げる事が出来ました。介護の仕事は想像以上に大変で、利用者さん一人ひとりの状態を把握し、それに応じた対応を取らなければならないので、知識と経験が本当に大事だということを感じました。この経験は、自分の人生の中で、必ず役に立つ物になると確信しています。介護を通してだけではなく、普段の生活の中でも本当に貴重な体験をたくさんさせて頂きました。 BOSS始め関係者の皆さま、短い間でしたが本当にありがとうございました。この経験を生かして自分の夢の実現に向けて精進したいと思います。