
私はカリフォルニア州のコミュニティカレッジを卒業した後、OPTとして梅野木ホームで働かせて頂きました。それまでは介護に関する知識は皆無で、自分が介護の世界に入ると思ったことは一度もありませんでした。ですが何かの縁か、偶然インターネット上で梅野木ホームのことを知り、ここで働いてみたいと思い、マネージャーに連絡をとりました。

介護はどういうものか、というイメージはなんとなくあったものの、実際働き始めると驚くことがたくさんありました。梅野木ホームには、一人でなんでもできる方から寝たきりの方まで、本当に色々な方がいて、それぞれ必要とするサポートが全く違いました。恥ずかしながら私は、「アルツハイマー」という言葉は知っていたものの、それに関する知識は全くありませんでした。梅野木に来て初めてどういうものか知り、初めてアルツハイマーを抱えた利用者の方と接した時は戸惑いを隠せませんでした。ですが、段々とそれぞれの利用者さんの好きな食べ物や趣味、昔の話や性格などを知って行き、笑顔で会話できるようになりました。

それからは、利用者さんの笑顔を見るのが何よりの楽しみでした。一緒にピアノを弾いたり、歌を歌ったり、散歩をしたり・・・利用者さんが喜んでくれて、「ありがとう」と言って下さった時は、本当に嬉しかったです。この仕事のやりがいはきっとこれだな、と思いました。時には辛いことや悲しいこともありましたが、利用者さんの笑顔や「ありがとう」の一言が原動力になっていました。私がサポートをするはずが、逆に利用者さんにとても助けられていた気がします。

周りのスタッフの方々にもとても助けていただきました。皆さん本当に優しくて、介護に関して素人の私を見捨てることなく色々と教えて下さいました。梅野木ホームでは本当にたくさんのことを学ぶことができました。今まではアルバイトしかしたことがなかった私ですが、梅野木で働いたことで、社会人になるとはどういうことか、働くとはどういうことか、以前よりわかった気がします。
これから私は、心理学を学ぶためにアメリカの4年制大学に編入する予定です。将来は児童福祉に関わる仕事をしたいと思っています。今度は高齢者ではなく児童ですが、どちらも誰かの人生に関わる仕事なので、梅野木ホームでの経験は絶対に役に立つと確信しています。この確信を現実にできるよう、これからも精進していきたいと思います。梅野木ホームで働けて本当に良かったです。本当にありがとうございました。