

期待と不安に胸を膨らませ飛行機に乗り込みました。
日本にいるときから連絡をとったり、ホームページで画像を見たりで大体のイメージはあったもののやっぱり始めは緊張しますね。しかし、空港に着いたとき迎えて下さったスタッフの方たちの笑顔と優しさでそんな不安もすぐにどこかえ行ってしまいました。


梅野木ホームでの研修は夕方から夜にかけての研修が多かったです。
始めは研修のプログラムを覚えてこなすので精一杯になって、利用者さんたちとコミュニケーションをとる機会を作ることができなかったのですが、慣れて空いた時間を作れるようになってからは、合間を縫って利用者さんたちとコミュニケーションをとることができました。
体の動ける利用者さんとは、紙風船やお手玉をしながらお話もして、アメリカに来た経緯や昔のお仕事からおいしい野菜の選び方など、たくさんのことを教わりました。
また、利用者さんの中にはお話のできない利用者さんもいました。私が少しコミュニケーションに困っていると、スタッフの方がその利用者さんの好きなぬいぐるみを教えて下さり、さらになぜ好きかをその方の昔のことや生きてきた場所が反映していることなどを教えて下さりました。
私はその時コミュニケーションのとり方について考えさせられました。
ただ言葉によって会話という手段がコミュニケーションでなく、話せる場合でもそうでない場合でも相手の生きていた背景を考え、性格の理解などによって相手を知り、相手がどういうことが好きかなど試行錯誤しながらそういうことを察し関わっていくことがコミュニケーションなのだと感じました。
これは、私の私生活やこれからしていく看護に精通すると考えます。
ただただ会話するのではなく、相手に興味を持ち相手を知ろうとするところから始まるのだと感じました。そしてそんな当たり前のコミュニケーションを当たり前に行えている梅野木のスタッフの方や雰囲気がすごく良かったです。
ゆったりとしていて優しくて明るい梅野木にすごく惚れ、私もこんな環境にいたいと思いました。

食事介助もさせていただき、その時もそれぞれの利用者さんの食べ方の特徴や危険因子を考慮し一人一人に違う援助を行っていて今後の看護に活かしたいと思いました。そして、完食して頂くたびに私までうれしくなりました。


このように梅野木ホームではたくさんの学びを得ました。利用者さんスタッフの方に本当に感謝です。この体験を活かし、心の看護ができる看護師を目指したいと思います。2週間本当にありがとうございました。