日系老人ホームとしてのありかた
山本果美
どういう風に日本の文化やアメリカの文化を取り入れるといいのか
このボランティア、研修の間に私は色々な事を学ばせて頂きました。

利用者さんからはアメリカで生活をしている日系人の方の事、どのような経緯でアメリカで生活をしているのか、日系人としての気持ちや戦時中大変な思いをしてきた事、文化の違いなどについてです。

日系老人ホームとしてのありかたについても責任者さん達にお話を聞かせて頂く機会があり何度もそれについて考える事ができました。

どういう風に日本の文化やアメリカの文化を取り入れるといいのか、そして利用者さんはどう感じるか?という事が全てに繋がっていると思いました。食事からベッドの使い方、行事、言葉の掛け方、対応の仕方、ご家族との関わり方、生活、経営方針、等です。

また梅野木ホームでは日本から来るボランティアさん、日本で福祉、医療に携わってきた専門職の皆さん、アメリカで長年生活されて梅野木で長く働いて利用者さんの事をたくさん知っているスタッフの皆さん、日本でもアメリカでも経験のあるベテランRNさんや日本、アメリカの文化、知識を豊富に持った管理者さんがいらっしゃいますのでスタッフの方も様々です。

広い視野で物事を考えられるようになった
一人一人の意見を重んじて色々な事に挑戦し新しい事を見出す
その中ではもちろん皆さんの考え方や対応の仕方が違ってあたりまえになります、それを皆で話し合い利用者さんにとって何がいいのか?これについて皆で話し合 いをしてきた事が私の財産になったと思っています。本当に色々な考え方があり私も以前よりは広い視野で物事を考えられるようになったと思います。

日本での文化では全てではないですが皆が同じ考えである事が美徳とされる事もあります。それは波風をたてずにスムーズに物事が進みます。しかしそれだけでは新 しい事への発見や進歩が難しくなります。アメリカの文化では一人一人の意見を重んじて色々な事に挑戦し新しい事を見出す、しかしそれにはたくさんの障害が あります。そしてこのアメリカにある日系老人ホームの梅野木では両方の文化が存在します。

どちらが良いのかということではないですが、自分自身が介護の現場で文化の違いも考えたのは初めてでした。こういう事は私にとって日本では考えたことのない事でしたのでとても大変でもあり楽しくもありました。

日本のナーシングホームではなかなか勉強できないホスピスケアや医療面でも
より深く考え、適切な対応ができる
日本のナーシングホームではなかなか勉強のできないホスピスケアや医療面でもRNさんにお話を聞き勉強する事ができました。この梅野木ホームではさまざまな疾病を抱えたかたがいらっしゃいます。日本ではなかなか教えてもらえる機会がありません。医療面の事も何故この様な症状や状態になっているのか?などを薬のことや病状を常に詳しく教えて頂くことができたので私のなかで利用者さんの事を全体的に把握する事がスムーズにできました。これから日本に戻って仕事をする際にも、同じ疾病の方と携わる時により深く考え、適切な対応ができるかと思います。

私の好きなフラメンコダンスにも
充実した生活
プライベートの面では責任者さん達と話し合いながら住む場所なども困った事があると相談にのって頂き充実した生活を送る事ができました。私の好きなフラメンコダンスにも通う事もできました。

私は学生としてボランティアからJ1インターンとして約3年近くの間うめのきで勉強させて頂きました。

この3年は本当にあっという間に時が経ってしまいました。この経験を生かして大きな人間になろうと思います。本当に有難うございました。