
アメリカならではの体験
三好あや/看護師
日本の介護施設で働いていても感じることのない
梅野木ホームは日系人のための施設なので、アメリカであっても日本の介護施設に近い存在です。もちろんスタッフは日本人ばかりなので、研修先での言葉の問題というのは渡米前よりほとんど心配がありませんでした。また、もともとNYに看護留学をしていたので、海外生活が初めてでなかったということもあり、生活するうえでのストレスを感じることはほとんどありませんでした。
しかし、今まで私が働いてきた職場では、主に仕事をするのは看護師や医師などの医療従事者だったので、梅野木ホームでは今までに感じたことのないコミュニケーション上のジレンマを感じることが多かったように思います。ただ、これは日本の介護施設で働いていても感じることのない苦労だと思うので、これはアメリカならではの体験だったと思います。

今までの看護師としての経験や知識を生かし
施設のマニュアル作りにも関わる
また、今までの看護師としての経験や知識を生かし、施設のマニュアル作りにも関わることができました。日本の介護施設では介護スタッフが医療処置をすることはできませんが、ここアメリカでは簡単な処置に関しては介護スタッフが行うことがあります。そのため、マニュアルに関しても、いかにどのスタッフにも理解ができるかということを考える必要があったため、難しい点も多々ありましたが、貴重な経験を積むことができたと思います。

プライベートの時間もとても充実した日々を送ることができました
もちろん研修だけでなく、プライベートの時間もとても充実した日々を送ることができました。NYに滞在中は車は不要だったため、運転免許を持っていませんでしたが、ごく一部の大都市を除いてアメリカは車社会のため、車の運転が必須といっても過言ではありません。もちろんここ梅野木ホームの周りも同様で、車の運転ができたからこそいろいろな場所へ行くことができ、生活の幅も広がりました。そして、日本で働いていたとき以上に時間に余裕があるので、いろいろな場所にも旅行をすることができ、またNYやCAとは違ったアメリカを楽しむことができました。
今回の研修を通し、とても貴重で有意義な一年を過ごすことができました。今後は今まで得た経験などを生かし、自分の専門分野である看護の世界で役立てることができればと思っています。