目白大学 岩楯 奈々美
見る・聞くだけではなく実践する事が何よりもの勉強
 初めてのアメリカ、初めての介護研修と初めてばかりの研修は、好奇心と不安で一杯でした。そんな気持ちを持ち梅野木ホームへ行った初日、温かく迎えて下さったスタッフさんと利用者さんにお会いして、2週間とても楽しく、自分にとって良い経験となると思い、いつのまにか不安はどこかに消えていました。

 そして始まった介護研修は、学校で習うことのないものばかりで、どれも新鮮で刺激的でした。介護見学、配ぜんの準備、昼食作り、とろみ食・ソフト食作り…。自宅でもやる掃除でさえも、アメリカを意識するので面白かったです。実際、とろみ食・ソフト食作りは、私が目指す言語聴覚士にとってはとても為になるもので、見る・聞くだけではなく実践することが何よりもの勉強になりました。また、看護師・ヘルパー・栄養士など多くの職の方が働く梅野木では、それぞれの連携が上手く行われていて、自分の職だけを全うしアプローチするのではなく、他の職と連携してサポートするチームの必要性を肌で感じることができました。

今回の研修で大きく得られたと自分で思うものは、コミュニケーション
 もちろん、最初から上手く作業ができるわけでもなく、慣れないことに戸惑うこともありました。連日の疲れや朝早くからのお仕事で憂鬱になることもありました。しかし、どんな暗い気持ちで行っても、梅野木ホームに入れば温かい気持ちになりました。そして、私をどんなときでも元気の源になったのは利用者さんたちの存在でした。利用者さんといる時、無理矢理ではなく自然と笑顔がほころび楽しい気持ちになりました。中でも、朝の挨拶は1日頑張ろうという気にさせ、とても好きな時間でした。また、帰りの挨拶はまだ皆さんとお話していたいなと名残惜しく感じ、利用者さんからも名残惜しいなどの声を聞くととても嬉しく思いました。お仕事がお休みの日は、利用者さん達と会えないことが寂しく思いました。
 
 今回の研修で大きく得られたと自分で思うものは、コミュニケーションです。普段、高齢者の方と触れ合う機会のない私は、どのようにコミュニケーションをとればいいのかわかりませんでした。しかし、スタッフさんを見本としてコミュニケーション能力を学び、残りの時間で自分らしいコミュニケーション能力にできたと思います。
研修だけでなく、アメリカをも存分に味わえた
 最後に、サンフランシスコを2週間の中で縫うように観光しましたが、どれも本当に面白く満喫できました。研修だけでなく、アメリカをも存分に味わえたことがとても楽しかったです。

 2週間という最初は長いと感じたのも、終えた今は、あっという間だったと感じます。今後、今回の研修の経験がどのように役に立つのかは、わかりません。しかし、きっと無駄にはならないでしょう。短い間でしたが、大変お世話になりました。そして、ありがとうございました。