慶応義塾大学 田中 慎一
会話やコミュニケーションが楽しくて仕方ありませんでした
   私は2010年の9月に2週間、梅野木に研修のため訪れました。初めてのアメリカ、しかも一人きりということで不安もありましたが、せっかくの機会、色々な経験をしてみようと楽しみでもありました。 

介護については、資格は持っていませんが、日本の特別養護老人ホームへ1週間ほどボランティアをしたことがありました。ですが、やはり初めの23日は何もかもが新しく、お手伝いも慣れるまでは大変でした。でも、ワーカーさん達などスタッフのみなさんに優しくサポートしてもらい、すぐにホームに慣れ、とても楽しく充実した研修の毎日を送ることができました。

 

研修では食事の配膳の手伝いや洗濯、掃除などをしました。こうした家事は普段家でやることが少ないのですが、研修として毎日やることで段々とコツがつかめてきて、楽しくなり、少しだけ上達しました。日本に帰ってからも、家で家事を手伝うことが増えたので、これらの研修は本当に自分の身になったなぁと実感しています。

 研修中、利用者さんと会話やコミュニケーションをとることも多々ありました。まずは名前を覚え、また自分の名前を覚えてもらうところから始まるのですが、最初はやはり高齢者の方と話すことに慣れていないこともあって、緊張して何を話していいかわからなかったり、長く話が続かなかったりしました。でもワーカーさん達の接し方をまねてみたり、何日か一緒に過ごして利用者さんの特徴もわかってきて、利用者さんと接することは楽しくなりました。特に自分の名前を少しでも覚えてもらえた時は感激でした。研修の後半になってくると利用者さんとの会話やコミュニケーションが楽しくて仕方がありませんでした。

日本にいてはできない経験を存分に堪能しました
またホームでの研修以外にも色々なことをしました。別の日系老人ホームを訪問して、そこの利用者さんとアクティビティ活動として歌を一緒に歌ったり、ある1日の夕食の献立を考えて、料理をして食べてもらったり、語学学校へ1日体験留学をさせてもらったり。その他にもメジャーリーグ観戦に連れて行ってもらったり、サンフランシスコを観光したり、買い物したりと日本にいてはできない経験を存分に堪能しました。

 

2週間という短い期間ではありましたが、介護の現場を知るという意味でも、働くという意味でも、アメリカという国を知るという意味でも、あらゆる体験をさせてもらったので、とても有意義な日々でした。