This was all new to me
赤坂 玲
来たときはすべてが初めてのことばかりでした。

私が梅野木に初めて来たのは、昨年の8月のことになります。初めてのアメリカ、初めての介護、初めて会う人たち、初めて親元を離れての生活。と、初めてづくしで、かなり緊張していたのを覚えています。それまで、梅野木ホームには研修に来たことも無く、メールでの遣り取りも殆ど無かったので、正直なところ、本当にちゃんと生活していけるのか、飛行機の中で心配になったりもしました。ですが、実際にはちゃんと空港に迎えに来て頂け、こうして一年、梅野木ホームにお世話になることが出来ました。 現在梅野木にいる学生は、資格は有っても、ほとんど、介護のかの字も知らないような状態でやってきています。私も、その例に漏れず、日本では全く違う仕事に就いていました。しかし、最初の頃に、きちんとお手伝いが出来るように研修がありました。基本的な事はその間に教えて頂けました。梅野木のナースさんやワーカーさん達に、時に厳しく、時に優しくして頂き、ようようお手伝いが出来ている様なものですが。

I made so many friends from all over the world.
いつのまにか友達も増え、他国のクラスメートとも仲良く...

その後、語学学校に通うようになり、英語が苦手な私は、とても苦労しました。まず、聞き取りがダメ、聞き取りが出来ても、「Where are you from?」等といった簡単な内容も理解できず。といった具合で、最初の3ヶ月位、学校では全く話せませんでした。勿論、友達も出来ず、何時も一人で寂しくお昼を食べていたのを思い出します。それが現在、気付けば友達も大分と増え、他国のクラスメートたちとも仲良く話したりしている自分がいて、振り返ってみて、自分自身ビックリしています。

Care-giving broadened my view
日本にいた時とは違う視点でモノをみることが出来ました。

一年、と言葉にしてしまえば簡単ですが、色々な事がありました。日本に帰りたいと思った事が無いわけでもありません。ですが、そういう時は、ボスやナースさん、ワーカーさんたちに励まされ、支えられ、次に目を向けることが出来たんだと思います。又、入居者さんたちの笑顔にも、沢山助けられました。お手伝いだけではなく、皆さんの顔が見たくて、梅野木に顔を出したりもしていました。もうすぐ日本に帰国しますが、毎日でも顔を見ることが出来た人たちと離れることになり、とても寂しいです。しかし、そういう風に思える事、そういう風に接して頂けた事が、とても嬉しく感じます。梅野木ホームに来て、介護の仕事に触れること、日本にいた時とは違う視点でモノを見ることが出来て良かったです。日本で、今後どういった方向に進むのかまだ決めていませんが、介護の仕事に興味を持ったので、いつか、介護系の仕事が出来たらいいなと思っています。